吊るされた女

吊るされた女 (創元推理文庫)  少女探偵の肖像 (創元推理文庫)  修道女フィデルマの洞察 (修道女フィデルマ短編集) (創元推理文庫)  修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫)  花のさくら通り



「花のさくら通り」 荻原浩 集英社 ISBN:9784087714531 C0093

「修道女フィデルマの叡智」 ピーター・トレメイン 創元推理文庫 ISBN:9784488218119 C0197

「修道女フィデルマの洞察」 ピーター・トレメイン 創元推理文庫 ISBN:9784488218140 C0197

「少女探偵の肖像」  スーザン・カンデル  創元推理文庫 ISBN:9784488294052

「吊るされた女」  キャロル・オコンネル 創元推理文庫 ISBN:9784488195137 C0197



今回は銘打ってみれば「夏休みにベッドにころがって読書三昧どっぷりと」の第一弾。
といっても、これで読書感想文書くなんていう芸当は期待しないでくれろ。どっぷり読み込んで精神を異次元に彷徨わせるという夏休みのお楽しみを、ということでありまして。夏休みなんてあるか!という人には腹立たしいばかりかもしれませんけど。

いつも混同してしまう有川浩荻原浩。読み進めながら展開の仕方で作家の違いを実感する。有川浩は恋愛モードに収斂してゆくが、荻原浩の話は家族の話に収斂して行く。この作品はデビュー作につながるシリーズものであるらしい。そういえばこのシリーズを読んだ覚えがない。爺婆の面白いキャラクターにつっこみ満載の楽しめるお話。どこかで第一作探してみようかしら。

「修道女フィデルマ」
アイルランド舞台の特異な世界でしかも推理小説というところが一見引いちゃうかもしれませんが、一旦読み始めると癖になります。よくぞこれでミステリーが成立すると感心する。一種のファンタジーという風に思った方が入り込みやすいかも。しかし下手なミステリーより面白い。この二冊は短編集。他に長編もあるそうなのでそちらにも触手を伸ばして…

「少女探偵の肖像」
ナンシー・ドルーにまつわる話を中心に。ガードナーの本はペリー・メイスン読んでいたのでそれなりでしたが。ナンシー・ドルーは多分読んだことがないので、「へえ、そうなのか」とそちらの方がメインになってしまった。

「吊るされた女」
Crime School の邦訳。完璧に読み違えしていた重要な部分が確実に3カ所あった。やれやれ、やっぱり邦訳読まないとまずい。あそこで間違えると話がつながらなくなる、ってわけで反省しごく。