ジャック・カーリイ

ストーリー・セラー  ブラッド・ブラザー (文春文庫)  デス・コレクターズ (文春文庫)  謝罪代行社(ハヤカワ・ミステリ1850) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)  ソフィー (創元推理文庫)




「ソフィー」  ガイ・バード  創元推理文庫  ISBN:9784488102029 C0197

「謝罪代行社」  ゾラン・ドヴェンガー  早川ポケットミステリ1850  ISBN:9784150018504 C0297

「デス・コレクターズ」   ジャック・カーリイ  文春文庫  ISBN:4167705400

「ブラッド・ブラザー」   ジャック・カーリイ  文春文庫  ISBN:9784167705961

「ストーリー・セラー」  有川浩  新潮社  ISBN:9784103018735 C0093



珠玉の、ミステリーというよりスリラーか。冒頭の掴み、才能を感じます。叙情性のある風景描写がうつくしく、よんで損はなし。なかなかないですよ、こういう本。真性のストーリーテラーだと思うのですが書いている作品は少ないとのこと。
最近は脚本家として忙しいひとらしい。R・マシスン タイプのひとなのでしょうか。ドラマとか映画とか目に触れる事の少ない者にとっては 作品を読ませてもらう方が嬉しいのだが。

「謝罪代行社」
最初から最後まで鼻面つかまれてひきまわされ、という感じで終始した感じ。読後感はそれでも悪くない。
最後のあたりになると、だれが好い奴で悪い奴かなどとどうでもよくなる、という不思議さ。これが独逸の底力かといいつつ、時々巻頭にもどって「これ誰?」って見直さないとわけわからず。


「ジャック・カーリイ」
近来屈指の「めっけもの」シリーズもの!異常心理学に特化した刑事なんているのだろうか?という疑問はさておき、キャラクター設定絶妙に上手いです。
主人公がはじめあたりで、フリスビー相手に演技するユーモアに痺れた。リーサル・ウエポンのリックがドーベルマン相手に会話してる場面を何故か思い出す。キャラ設定に加えて、話運びも秀逸。ほかにまだ2冊くらいはあるそうなので、是非探して読みたい!