山猫

ヴィスコンテイ「山猫」を見に行く。そもそもアラン・ドロンの映画をほとんど観たことがない。はるか昔にTVで「怪傑ゾロ」とか「世にも奇妙な物語」「冒険者たち」くらいで、ギャングものとか「太陽がいっぱい」とか見てないしなと反省。
で、若い頃のだしヴィスコンテイをリアルタイムで見れるような年代(というか金持ち?)ではなかったのでこの際一念発起。(てか、そこまでいうか)

おおお、バート・ランカスターか!「地上より永遠に」の、って多分見た事無いのだが年取っちゃったのかあ、とこれもどっか自分の感覚ずれているなあと見ていた。あとで配役みて女優に気付く。ええ!あれがかの有名なクラウデイアなんとかだったのか…ちょっと下品ぽく見せていたカノジョ。ものを知らんというのは恐ろしい事である。いかに「耳年増」というか「耳映画としま」かがよくわかるわい。途中で出て来た青年がジュリアーノ・ジェンマに似ているけど、イタリア人だからそういう顔立ちのハンサム青年いるんだろうなあと思っていたら、本人だった。

延々と宴会(というか舞踏会)の場面がつづき。こんな金のかかった映画今では出来そうにないなあとしみじみ。アラン・ドロンがちょこまかちょこまかと走り回り、なかなか可愛い。
シチリア島の風景がとてつもなく美しくて、こっちが主役だったかも。為政者は交替し時代は流れるけれども、この美しさは変わらないというそういう物語でもあったかもしれぬ。3時間は体力的に辛かったけれども、好い映画だったかも。