九州のココロだ!

九州は佐賀で法事なり。
母の里の近くのお寺でなのですが自分は物心つかないうちにここを離れてしまっているのでほとんど覚えが無い。叔母や従兄弟や、父親同士が幼なじみだったという住職さんとわがきょうだいの昔話を聞いているだけ、という法事でございました。きょうだたちは高速にのって車にて二時間。自分は博多どまりであわよくば都会の風味でも味わおうか、ということで特急と新幹線を乗り継ぎ。(裏では「なにやってんだお前」とツッコミを受けてたかもしれないけどまあ、同胞ですから許してもらおう)

お寺は吉野ヶ里公園駅から徒歩30分足らずのところ。母の里も昔藁葺き屋根で牛を飼っていました。この写眞はトタン葺きですがこの地方の特色で屋根のところに「猫耳」みたいなのがつくのだそうな。(ちなみに母の実家はすでに建て替えているので。これは通りすがりの家を無断で撮っちゃいました。すみません。)

で、平野のなかにすこし高い丘が見えるのが「吉野ヶ里遺蹟」です。整備途中の頃健在だった両親ともども訪れた気がするのだが以来見る機会が無い。今回もパス。これは「神崎駅」(かんざき えき)から見た風景。青い山々は「背振山」(せふりさん)の山系。ここらの平野に雪は積もらんけど山から下りて来る風が強いし、朝はものすごく冷えるのよと叔母が佐賀弁で説明してくれました。この叔母は吉野ヶ里遺蹟の発掘のアルバイトをしていたとか、母と一緒に畑仕事していたころは甕棺が結構出て来ていたとかチラリと聞いた事があります。
いいなあ。曇り空ばかり見ているような冬の山陰から来ると青空を見るだけで嬉しい。

博多泊まりにして、前回来たときは工事中だった博多駅ビルをグルグル廻ってみました。文字通り迷子。クリスマスイルミネーションです。綺麗でしたが、アベック多し。
駅前交番の警察官さんが、駅入り口に脚立の上に立ち朝と夕方通る人たちにずっと挨拶をして居られます。前回来たときもそうだった。ものすごい人数が通るので、ひとりひとり声かけというのは大変だと思います。名物警察官ですよね。生半可じゃあできません。信念がないと。なので敬意をもってお見かけしたら挨拶!
大体が「法事」という要件で来ているわけで気分は爽快というわけではないわけで、今回この「おまわりさん」に元気をいただきました。御礼申し上げます。お体にお気をつけてと祈っております。腹の底から声ださないと喧噪に負けますから。

年を取ると朝が早くなる、というより眠れないというのが本音。10時の博多出立で2時間くらいどうにかなるかと地下鉄で9分という「大濠公園」をのぞいてみました。意図はないけど最近のお城めぐりついで。といいつつ行きは天神まで歩いてしまったので時間がなくなり。駅前ビルで満腹しすぎて天神地下街には行かなかった前日、店が開く前の地下街を歩くという成り行きに。それにしても、なんだこの人ごみは…黙々とヒトが歩いているんです。通勤ですよね。
店が開いていなくて良かったと思う程の地下街の長さ。田舎より都会の方が歩く距離が多いとは本当だった。
(三日博多にいて毎日1万5千歩は歩いた)
それはともかく、証拠写真。とりあえず写眞だけ撮って来た。大濠公園です。撮るときには気付かなかったけど何?この二匹の犬?それとも狐?造りもの?自分で撮っておいてわからない。ともかく惚れ惚れするような綺麗な石組みの石垣でした。石割りの際の「くさび」の跡がステッチのように残っているがわかるでしょうか?
ここは天守閣がそもそもあったかどうか判らないというお話。そういうこともあるんだね。


肝心の(自分にとっては)本屋の件。駅ビルなかの「丸善」で呆然。隣のバスセンタービルの紀伊国屋と合わせたら最強です。洋書はさすがに丸善が充実。ジェフリー・デイーヴァーの「XO」とキャロル・オコンネルの「チョーク ガール」が両方とも手に入った!ミネット・ウオルターズのはほとんど揃っていましたし。ジャック・フロストも完全に。いやあ都会に来て良かったもんだ。
二日目の夜はレデイースデイだったので「007 スカイホール」見ました。最高だったぜ!
と、以上支離滅裂な報告でありました。ああ、明日からまた通常業務だ…