五番目の女

風の向くまま (創元推理文庫)  五番目の女 下 (創元推理文庫)  五番目の女 上 (創元推理文庫)  逆回りのお散歩  マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉  マスカレード・ホテル  バーニング・ワイヤー


「とぶのがフライ」 「眺めのいいヘマ」 ジル・チャーチル

「風の向くまま」 ジル・チャーチル 創元推理文庫 ISBN:4488275095 C0197

「五番目の女」上 ヘニング・マンケル 創元推理文庫 ISBN:9784488209117 C0197

「五番目の女」下 ヘニング・マンケル 創元推理文庫 ISBN:9784488209100 C0197

「逆回りのお散歩」 三崎亜記 集英社 ISBN:9784087714814

「マルドウック・スクランブル」改訂新版  冲方丁(うぶかた とう) 早川書房 ISBN:9784152091536 C0093

「マスカレード・ホテル」  東野圭吾  集英社 ISBN:9784087714142

「バーニング・ワイヤー」  ジェフリー・デイーヴァー 文藝春秋 ISBN:9784163817101 C0097

なんだか月一回の更新になってしまいそうなこのごろ。困ったもんだ。
もうひとつのシリーズもの兄妹が主人公のを試しに読んでみた。いいなあ、これも。楽しめそうである。

「五番目の女」
このヘニング・マンケル、主人公の警部のヘタレぶりがはんぱでなく。これさえなければファンになるのに、と思いつつ読んでいる。 話運びはうまいしそれさえなければ言うことなしなのだけど。 昔の勤務先の上司が思い出されるのだが、ヘタレなうえに仕事をシナイヒトで「仕事したくない」と言って本当に泣き出すバカで苦労したのがそこはかとなく思い出される。あああ、いやだいやだ。思い出したくもないのに。
とまあ関係のないことはいいとして、話運びがうまい!

「逆回りのお散歩」
そこはかとなく三崎亜記の「覚悟」がほの見える作品、なんていったら勘違いか。もういちど「となり町戦争」を読んでみないといけないかも。 それにしても不穏な世界を描いているのだが、このごろ現実がこの世界に近づいてきているような気がするのが怖い。

「マルドウック・スクランブル」
天地明察」を読んでこの作家さん上手いなあとは思いつつも、他の著書が今まであまり手を出していないジャンルらしかったので未読だった。 今回「改訂版」というのが単行本で並んでいたのでつい手に取ってみた。 おおお。なんとはなしに「ねじまき少女」を思い出したのだが、こっちの方が断然好みである。整理されているしパチカルビみたいに「とっちらかっていない」。読み易いし判り易いし感情移入が出来る。 元々ねじまき世界の前に書かれている筈だから、これは作家さんの力量というものだろう。押尾守のイノセンス的な雰囲気もあるのだけれど頽廃というよりサイバーパンク?とかいう雰囲気か。 てなわけで、お勧めです。カジノとかカードとか全然わけわからないけどさ、自分。

「マスカレードホテル」
たまたま行った医院の本棚に並んでいて読みかけてずっと懸案になっていた本。滅多に行かない検診で本など読み始めるもんじゃないという教訓が身にしみた。東野圭吾の作品ならもうブランドですから面白くないわけが無い。 読み終えてホットいたしましてござる。

「バーニングワイヤー」
ペーパーバックで読んでいてずっと「邦題はどうするんや」と考えていたが、原題そのまま。まあね、そんなものか。 一度読み終えてしまうと半分かた筋を健忘してしまうので何度も楽しめるのですが、今回は感電死する群衆の描写が怖いというのを覚えていて一度忌避してラストへとんでしまった。困ったものである。
若手ルーキーがひどい眼に遭わされて可哀相である。が、コーンウェルみたいにスタッフのひとりを犯人にして殺しちゃったりするわけでないからまだマシか。スカーペッタ、そのうちスタッフいなくなるかも(笑)。そういえば新作文庫本出ていなかったっけ?

デイーヴァーの「XO」を読み始める事にした。今年邦訳出版予定というからぼんやりしていられないな。