CLOSER クローサー

ハウスのシーズン5が値引きしないかなあ、などと逍遙していたら思わず札1枚で購入できる大安売りをしていたのにぶつかり衝動買い。こうやってズルズルとはまり込んで行くのだわきっと。

ということで「クローサー」というテレビシリーズ、シーズン1全13話。題名の意味は「殺人事件をかならず解決(CLOSE)させる」という特捜殺人課を統べる女性が主人公のミステリーものであります。ハウスじゃないけどこの女性もかなりの曲者。「ありがと〜」とやたらとサンキューを連呼するけど、なんだかヒトを馬鹿にしてるんでないかというような調子の言い方。髪の毛は縦ロールでなよなよして愛想が良さそうに見えるけど相当辛辣。
容疑者尋問したら絶対「落とす」というテクニシャン。
その反面ママ、パパべったり。部屋の中も自分の人生も「とっちらかって」整理出来ないという実生活はそうとうめちゃくちゃのワーカホリック
てなわけで、こんな人格でなきゃ米国のTV映画の主人公になれないのだろうかと思うものなり。

部下の刑事がまた個性ギトギトの面々でこっちも面白い。昔ポリスアカデミーで悪役教官の役だった俳優さんが出ている。後半に出て来るFBI捜査官のおじさんもひょっとしてポリスアカデミーでその悪役教官の部下の惚け役やってたひとだろうかと思う。流石に何十年もたつと惚け役どころか渋いナイスガイ(今はそう言わないか)になっていた。

やっぱり刑事物には「怪物変質者」がこのごろは敵役として出るんですねえ。
その昔西部劇で殺し屋の典型キャラといわれたフランコ・ネロでもあるまいに、なんでそういうキャラ「碧眼」なのかしらん。
なんぞと思いながら楽しみましてござる。良いTV映画は脚本が良くなくちゃあ続いてゆかない。しみじみ思うのであった。キャラ設定といい、脚本といいお勧め。殺人事件なんで当然遺体は出て来ますけど、エログロの見せ方ではない、その点は安心出来ますね。

おもしろかったけど、活字のほうがちょっとおろそかになってしまった。読了の本の内容忘れちゃいそうなとこでまずい。