ベヒモス

「容疑者たちの事情」  ジェイニー・ボライソー  創元推理文庫 ISBN:448819804x C0197

「しっかりものの老女の死」 ジェイニー・ボライソー  創元推理文庫 ISBN:4488198058 C0197

「待ちに待った個展の日に」  ジェイニー・ボライソー  創元推理文庫 ISBN:9784488198077 C0197

「白夜に惑う夏」  アン・クリーヴス  創元推理文庫 ISBN:9784488245061 C0197

「野兎を悼む春」 アン・クリーヴス  創元推理文庫 ISBN:9784488245078 C0197

「チヨ子」  宮部みゆき  光文社 ISBN:9784334749699 C0193

ベヒモス」クラーケンと潜水艦  スコット・ウエスターフェルド  早川書房 ISBN:9784153350045 C0297
ゴリアテ」ロリスと電磁兵器 スコット・ウエスターフェルド  早川書房 ISBN:9784153350076 C0297

コーンウオール・シリーズに挑戦、ジェイニー・ボライソーなる作家さん。これもコージーものということになるのだろうか。 第一冊目は導入部という感じでよかったのだが二冊三冊と進むうちに、ジル・チャーチル以上に男関係が面倒になってきてどうもこれからは第三の男が出て来てぐちゃくちゃになりそうな気配が。刑事を恋人にしたのだからそこですませりゃいいのに。というわけで四冊目はちょっと様子見するかというところ。気になったのは、もうちょっと邦題どうにかならないか。確かに内容には沿っているのだけれど。

アン・クリーヴスは、四部作が今回全部邦訳されたという話だったので。じつは第一作めはかつて借りてはみたものの読み終えられなかったという経歴あり。と、読み終えた途端に内容わすれちゃったけど今回は二冊ちゃんと読めた。なので、今度は第一部に再度挑戦しようかと。そういうくらいだから面白かった筈(なんだけど)。あ、そうか「白夜」は「白夜の季節は頭がおかしくなるよ」という話だったか。で、「兎」は雨の夜に隣に住む甥に射殺されちゃう老婆の事件。ある意味これもコージーというかコテコテのローカル地方の話なのであった。それに適応できなかったから前回は失敗したのだ。 心構えができたので多分次回は大丈夫。

宮部みゆきの今回の本は短編集なり。人前で読み始めてはいけません。号泣しはじめたらまずいでしょ。とっても良い話であった。満足。

スコット・ウエスターフェルドの3部作を続けて借りることができた。すごくたいへん。読み始めたら完徹しかない。一冊読み終えたところでやめときゃよかったのに、中途半端に次を読み出してしまい失敗。こらえ性の無い奴なのである。とうてい最後までそのままゆかないと判っていたので結局最後をつまみ食いしてしまった。んで、中途すっぽかし。それでも面白かったけど、面白さのピークはやはり二冊目だったか。話の最後がそれかよ、とわからなくもないのだが。しかし近来に無い画期的な面白さだったには違いない。加えて特に挿絵が最高。小学生の頃手当り次第に小説を乱読していた頃のワクワク感が突然蘇るという不思議な経験なり。