武徳会の柔術試合の4

いよいよわからないのですが、番組の結果表に両方×がついているのは引分のつもり。
丸が二つあるのは代表者戦でしょうか
なんだか「姿三四郎」という感じで(自分でもよくわからないたとえだが)実況中継が面白い。
試合はまだつづきます。

次いで出でしは是れなん我校一の技もの酒井氏、対手は六尺裕かの大男ヤッと叫んで立ち上るや酒井氏の特意の捨身、敵もさるもの高知一中一の手利きなればさはさせじと体をかはし其儘しつかと抑へ込みぬ、
アレヨアレヨと云ふ折しも如何にかしけん大の男をはねのけて起き上り様沈むと見えしが大の男は巴の如くヅデンドー……


「技あり」の声は審判者の口より漏れぬ、両士互に一上一下秘術を尽して戦ひしが又一本得意の捨身に敵は遂に斃れぬ「技あり」「合せて一本」の命は下れりやがて一本勝負の命に酒井氏の勝とはなりぬ、…全勝万歳!
我校の名誉は此に全きを得たり、生等の責任は尽されたり。

当日の番組
島根第一中  ○  村上 章    16年
奈良郡山中   廣岡 平八郎  17年


京都体育館  ×  福永 秀次郎  22年
島根第一中  ×  岩田 権次郎  17年


島根第一中  ○  日森 大受   17年
広島師範    永井 泰治   19年


長崎師範    中島 俊介    19年
島根第一中  ○○ 石原 権三郎   18年


高知第一中   有光 豊甲    19年
島根第一中  ○  酒井 甚之助   17年