武徳会の剣道試合の2

29日朝6時に敦賀着、10時汽車に乗ります。
ここに書かれている観光地は私は知らないのでコメントしようがありませんが、いかがでしょう?
大津に汽車は着きます。ここで同行していたうちの14人と別れて京都に向かいます。
1里もあるトンネルとはどこでしょうか。南禅寺に着いて三條の伊勢屋の客座敷20畳の間にお泊まり。
30日は武徳殿は改装中?のため、他県から参加の先鋒としてさっそく殿主寮警察署にて稽古。

次回からしばらく京都1中?の道場説明が続きますので今回はここまで。

29日午前6時といふに、敦賀に着す、10時を告ぐるや汽笛一声南を指して行くさきあつき旅のそら、
音に名高き彦根城、瀬多のから橋、比良の峰、諸行無常三井寺や、堅田もそれと見ゆれ共、伏兵も無く雁見えず、行けば早し大津の町に着きにけり、思へば去ぞの古戦場、限りなき感、胸に湧く、


さらばさらば功名は、諸兄がものよ、我がものよ、弱きは雲国人と笑はるな、腕其腕に練てし、兄等が極度を試みよ、只勝利を待つなるよと別れ別れて同行14人、見返り勝に出て行く、一里のトンネル長し長し…舟子の舟歌、いつしか絶へて、早や定めの南禅寺に棹止めたり、
小手をかざして見渡しせば、五條、六條、三條、二條、桓武、平城、嵯峨、淳和、旧都も今は夏なりけり
三條の伊勢屋の客座敷、二十畳の天下に将軍としてまづ鎮座せり。


30日は武徳殿修理の為め、殿主寮警察署にて。定めの稽古あり、他県より入り来れるものの内にて、本県我先頭
とす。