7号 撃剣大会

端艇とともに付録に納められた撃剣と柔道の連合大会の記録です。相当長いので苦労いたしております。(まだ入力終了していない)
表のあとに短評がついており( )の中の番号が仕合番号です。それと二日間にわたり同じ講堂で柔道とそれぞれ時間をきめて分けて開催したようすです。かなり大掛かりな大会というか娯楽になっていたのか来賓関係も淙々たる人が来ています。「就職」とか「進学」のための人材発掘というかそういう意味でのこともあったのかしらとも思います。
参加者は「有志」「警察」「監獄」という提示があるので、ひょっとして県大会とかインターハイ的な性質のものかもしれません。ここの卒業生「岸清一」がようやく「全国体育協会」の組織編成を創ろうと活躍中という時代のことです。
いずれにせよ、長いし興味の無い方には少々退屈な表の羅列ですが、どのようにして大会が進行していたかという例の一つとして記載いたします。
まずは前書き。

5.3 撃剣柔道連合大会の記
撃剣部
例年の如く撃剣部寒稽古は1月10日より始り2月10日を以て終り21、22日両日をかけて柔道部と合併して終納式大会を本校講堂に催しぬ。世人未だ夢温かなる6時、赤山山頭瓦斯燈の光かすかに照して曰く、雪は天地を埋め寒気肌を裂く冬の朝「お面」「お小手」の声いさまし。30日間に鍛へたる腕まへ、ここに見せんと勇める諸子の雄々しさよ。


2月21日 午前10時の鐘号と共に式場は開かれ一同着席、正面壇上には例によりて文天祥の「忠孝」の大軸いと厳かにかけられ卓上賞品山をなし右方は来賓席左方は職員席と定められぬ、やがて秋山学友会会長は壇上にあらはれて開会の辭を述へられ終りて愈々仕合に入る、