野球大会の2

基本的にポジションの名前の呼び方は変わらないらしい。当たり前の事ですが。
Pはピッチャーか、でCはキャッチャーね。再三言いますが野球には不案内なもので。ところでどのくらいの広さの運動場でやっていたのか(もとのお城の二の丸でしたか。まだお堀は大部分が健在?)、用具はどういうものだったか。さすがにそういう「言外」のことは記されていません。
とまれ、18点対17点という結果をみると打撃戦なのでしょう。(いや、この頃プロはいないし)

しのぎをけづりし挑戦は去りて、残るは勇士、花武者の、目醒しかりける今日の御腕前を、いざ記るしなん。第1回武良の熱球白砂を噛んで1 F   CF の間を貫き、敵の虚を襲ひしは、美ん事!第4回に米原1の木戸より Pの眼を盗んで逸馬の如く走るを、何に長脚彦と C の小畑目敏くも見て取るや、エーやとかけ声諸共に、スヰフトを第2塁に投ずれば、砂煙漠々の間、岩田の武者振り勇ましく之を殺せしは快又快。
第5回尾関日頃の腕前、いざ此の好季にためさむと思へども、如何せむ P の投球にまようて三度振を演ずるや、Cなる小畑 P の投球をミットに受けながし、ただちに第三塁に投ず、観衆此は如何!!と思ふ閑のあらばこそ、球は飛んで早くも第2塁にあり、それつのかけ声諸共に球は飛んで第1塁にあるや、おーと受けたるスタイル、是れ真にベースの技、其の軽妙敏機の光彩を発揮したる、実に好し。此の数秒間、観衆の口はそもいかに唖然として指ざしつ「あれみんごと」「折柄つづく喝采の音…。
小畑の敏捷は、はしなくも我が野球部創立以来、茲に11年未だあらざりし、ツリプルプレーを演じぬ、こは我が野球史に特別大書して可なるものなり。第7回小豆澤の球をものかはと、片山長棹を一揮すれば、フライボールは高く蒼空にかくれて、左翼を飛び越せしは美事。第8回島谷、片山の投球を物の数とも思はで一撃を与れば、
熱球は一抹の雲を排して LF を越え草原の中に落ちぬ。
嗚呼前途多望の健児よ、夫れ汝の技量を磨せ!!!