高野山

さてつぎにお目にかけますのは、旅行記です。吉野から高野山へと至る旅です。とはいえ、自分は訪れたこともないのでさっぱりわかりませんが、有名なお花の季節ではなかったせいかほとんど人に逢った気配がない。このころほとんど全行程徒歩ですから、今のようにちょいちょいと行って来られるような環境にはございませんです。にしても、「今夜坊に泊まっている客は私一人」というのはちと怖いかも。
郷土資料のなかに、高野山案内の画像がありましたのでおめにかけます。解像度がイマイチではありますが雰囲気はわかるでしょう。この地を詳しくご存知の方ならば、明治30年あたりの高野山がどんな感じであったが興味深く読めるかと存じます。
しかし流石に総本山の案内です。表紙が色刷りで立派なこと…

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明治30年 高野山案内記 高野全世界図  
はしがき
和歌山県紀伊国伊都郡高野村大字高野山六百五番地寄留
発行兼印刷人 窪田吉一
編集人重松寛晃 和歌山県平民 
発行所同学社 印刷所 京都博文合資会社 定価5銭