ミッドナイト・ブルー

ミッドナイト・ブルー (ハヤカワ文庫FT)  ゴースト・トラップ (ハヤカワ文庫FT)  フォーリング・エンジェル―ミッドナイト・ブルー (ハヤカワ文庫)


ミッドナイト・ブルー」   ナンシー・A・コリンズ   ハヤカワFT文庫229  ISBN:415020229x C0197

「ゴースト・トラップ」   ナンシー・A・コリンズ   ハヤカワFT文庫233  ISBN:4150202338 C0197

「フォーリング・エンジェル」   ナンシー・A・コリンズ   ハヤカワFT文庫235  ISBN:4150202354 C0197


このシリーズをお読みになる時は、三冊並べて順番に読む事を忠告いたします。
ブラック・ローズは単体でお読みになるのは可能。独立して読む事ができます。
じつに興味深い設定なのですが自分的には、はまる程ではなかった。セラフィムって何でしたっけ?
宗教的には基督教ベースとは限っていないのでしょうが、やはり基督教的な知識がベースにないと(要するに自分の不勉強を露呈しているだけか)何だっけ何だっけと考えているうちに話が進んでしまったりして。
「黒薔薇」の説明が殆どされないのは、これは基礎知識の問題なのかしらん。ブラック・ローズにはそれが「造花」だということを示す記述が(たぶん)なかったので、ブラック・ローズの時はてっきり生花だと思っておりました。茎が有刺鉄線で花びらは黒のビロードなのださうであります。どうも吸血鬼の世界では果たし状とか決闘状に添えるものらしい。
なるほど。

かなりポルノ的に過激な描写が続きますので、映画化は無理。
主人公は非常な美女なのでありますが。未成年者出入り不可の世界です。あきらかに。
あまり「いやらしさ」はなくて、どこかアメリカン(ダークな)コミックという雰囲気。
で、セラフィムたあ何だ。やっぱり、わからんのですわ。ほんとに。映画「コンスタンテイン」に出て来た天使かえ?
それともサタンの息子?あれはかなりの異形だったよなあ。


S・キングの前にキングなし。S・キングの後にもキングなし
何のことかって?「呪われた町」を越える吸血鬼ものって、現れるんですかねえ。無理かも、ってこと。
でもたしかにこのシリーズ、健闘しています。ブラム・ストーカー賞ばんざい!