荒野

荒野 ブラザー・サン シスター・ムーン 三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー


「荒野」(こうや)  桜庭一樹   文芸春秋 ISBN:9784163270401 C0093
「ブラザー・サン シスター・ムーン」  恩田陸  河出書房新社 ISBN:9784309019000 C0093
「ザ・マジックイヤー」三谷幸喜のありふれた生活7  三谷幸喜  朝日新聞出版 ISBN:4022505491



桜庭一樹の作品を読むと、ここにだけ別の世界の別の時間が流れているのを感じる
まるで良く出来た映画の中にすっぽり入りこんでしまった居心地の良さ。
荒野という少女の親父さん、蜻蛉ににた一匹の生き物であるがどこかで見かけたような不思議な感じがする。
こんなのが一匹いるだけで始末におえないけれども。



恩田陸の行く先が不明。ほとんど同年代なので(多分)時代の感覚を肌で共有している感じがして悪くない。
読んでいて心地はよいけれどさすがに、これからこの作家はどちらを向いてどこへ消える?のか不明なところが気になるはじめている。



三谷幸喜はよって件の如し。(なんだそれ)
このひとビリー・ワイルダーにぞんこんなのだなあ、本当に。いつもの和田誠さんの挿絵が嬉しい。
またそのうち「マジック・イヤー」を見ることもあるだろうと思う。本当は舞台をみにゆきたいのだが…。



二度目の(否三度目か)、鞆浦にいっていきました。ふしぎな所です。
ここにも別の時間が流れていました。ゆっくり再訪してみたい土地のリストにあがりました。